現在、どこの業界も人手不足と喚いています。
しかし、その一方で無職やフリーターは約250万人以上に達しようとしています。この状況、どう考えても異常です。
安い賃金で働いてくれる日本人労働者がいない、過酷な労働環境で働いてくれる日本人がいない、だから外国人労働者を補充しよう。その考え方が根本的に間違っています。本来は奴隷待遇で誰もやらないから奴隷を入れようではなく、それならば老豪環境を変えて来てもらえるようにしようといった発想にならなければいけません。
でも、今の社会でそんな企業はほとんどありません。外国から奴隷を引っ張ってきた方が手っ取り早いからです。
無職やフリーターは眼中にありません。逆に無職やフリーターもそんな環境で働きたいとは到底思わないため見向きもしません。まさにLose-Loseの悪循環を生み出しています。
外国人労働者もバカではない
現在、何かと外国人労働者をバカみたいに奴隷環境へ放り込んではいますが、彼らもバカではありません。
「現時点」では旨みがあるので来てくれているだけです。しかし徐々に、日本の体力が下がってきて他国が発展してくるような状況になると、いずれは日本に見向きもしなくなるでしょう。
言うまでもなく彼らに日本に対する愛国心などありません。あるのは「お金」のつながりだけです。お金の旨みがなくなったら、日本で働こうなどとは思いません。
これに関して、日本人の経営者側は「日本は世界をリードする経済大国」の幻想から脱却できないからか、日本というだけでいつまでも外国人労働者が来てくれるだろうと高を括っている節があります。しかし、現在は中国を始めとしたアジア諸外国の発展はすさまじく、徐々に日本と他国との差は縮まってきています。
経済規模に関してはとっくに中国に抜かれて世界3位になっています。金銀銅の感覚でいる日本人には4位に転落しないと危機感が沸かないのでしょうか?そんなかんだしているうちにドイツに抜かされてしまうかもしれません。
経済の縮小に比例して外国人労働者の質も下がる
今後、日本という国が落ちぶれていくにつれて日本に魅力を感じる外国人も少なくなっていきます。すると、日本にやってくる外国人労働者の質もどんどんと悪くなっていきます。
ロクに働かないだけでなく治安の悪化も考えられます。何も良いことはありません。
そんな中、日本人経営者のやりそうなことといえば「俺の時代は外国人労働者を使って耐えていたのだからオマエもできるはずだ!」などと部下を叱責してそうです。バカですね。自社の利益ばかりを考えて日本の大局的な状況を考える人間など、経営者側の人間では皆無でしょう。
そんなのを考えられる人間が経営者側に多ければ、今の日本の労働環境など生まれていません。
無職やフリーターもバカではない
日本人は何かと無職やフリーターをバカにします。ストレス社会でストレスが溜まりすぎて、自分よりも弱い誰かを叩いていないとやってられないのでしょうか?
どんな仕事でもとりあえずは定職に就いたほうが良い。仕事があるだけマシと思って我慢しなさい。
何かと奴隷を推奨する言葉で彼らを底辺労働へ駆り立てようとします。しかし、彼らもバカではありません。
無理をして働いて奴隷として搾取されるくらいなら、無職やフリーターでいいやと考えます。もちろん、中には怠惰を極めたどうしようもない人間もいるでしょう。しかし、全員ではありません。本当はマトモに働きたいけどマトモな働き口が一切なく袋小路に迷い込んでいる無職やフリーターが大多数います。
しかし世間は、そんな本質的にはマトモな人間に対しても冷たいです。無職やフリーターというだけで頭ごなしにバカにしたり批判の対象にします。ただ、バカにしている側も内心では、レールから外れて落ちぶれたら逆の立場になり得るので不安なのです。
誰もが落ちぶれても這い上がる世の中ならば、きっとそんなことにはならないでしょう。でも、そんなのは幻想なのでしょうか?
今の世の中を見ている限りだと、そんな世の中には1000年経ってもならないことがわかります。
将来的に外国人労働者に訴えられればいい
もうね、今の状況は手遅れです。
経営者側の人間はどいつもこいつも利益を上げることしかない金の亡者だし、現にそうしないと生き残れないのも事実です。
過酷な労働環境で働いてくれる外国人労働者?いいじゃないですか、バンバンと入れましょう。奴隷のような労働環境で働いてくれるのですから、日本が豊かになるための犠牲です。
でも、将来的に訴えられるリスクはしっかりと考えておきましょう。
あんまり調子に乗って外国人を奴隷のように扱いすぎると、いつか痛い目をみるでしょう。
くるよ?奴隷待遇による訴訟の嵐が。ちゃんとわかってる?
さすがに訴訟の嵐がやってくる頃合いには、経営者側もヤバイと気づくのでしょうか。それとも「これまでも同じようにやってきた」と言い逃れするのでしょうか。そんな戯言が通用するのは日本国内だけなのにね。