もう休みの口実が思いつかない

転職活動を開始してから面接を受けるようになると、在職中の転職活動がいかに難しいことかを思い知らされました。

転職活動と仕事を両立させる精神的負担もさることながら、「面接を受けるために平日に休みを確保する」のが半端なくツライです。平日に休みなんてそうそう取れるものではありません。

そもそも、休日すら休日出勤で潰れることもめずらしくないというのに、どうやって平日に時間を確保しろと言うのでしょう。体調不良にもそろそろ限界があります。

ネットや書籍で情報収集をすると「有給などを有効に使おう!」なんて書かれていることもあるわけで、お話になりません。平日に簡単に有給が取れるようなホワイト企業ならば転職活動なんてしないでしょうに。

とはいえ、最終的には有給や欠勤を駆使して休まないと面接に行けませんので、なんだかんだで休みを強行して面接を受けに行くことになります。

面接予定日に有給申請をしたこともありますが、案の定呼び出しをくらい、理由を尋問されました。本当は社員が有給を申請をした場合に理由を聞いてはいけないらしいですが、まあほとんどの企業では守られることはないでしょう。

「なんで休みを取るんだ、別の日にしろ!仕事終わってないだろうが!」

予想通りに却下されます。「別の日にとれ」というのは「仕事がひと段落したらとれ」という意味だとは思うのですが、次から次へと仕事がふってくる現状を踏まえると「別の日」はいつまで経ってもやってこないことがわかります。きっとやってくるのは定年間近でしょうか。

休みは却下される、でもエージェントからは面接日時の催促をされる。まさに板挟みです、ツライです。まさに仕事と面接のどちらを優先させるのかといった選択を迫られています。

結局、体調不良で休むしかない

いろいろと考え抜いた末に行きついた結論。それは、何だかんだで体調不良で休むしかないといったシンプルな答えです。

もうね、いくら考えたところでこれしかありません。幸い、体調不良で休んでも診断書の提出は求められない職場ですので、バンバン体調不良で休むことにしました。

3社目の面接に落ちてから、何度か書類選考を通過し、何度か面接を受けに行きました。そして、そのたびに体調不良で仕事を休みました。もうヤケクソです。有給は取れない、無断欠勤は懲罰対象となれば、あとは体調不良しかないじゃないですか。

もちろん、朝からスマホは鳴りっぱなしです。電話に出ると即尋問されます。

「いまどこだ!?何してる!?仕事はどうした!?」

適当にあしらうも、精神は徐々にすり減ってきています。面接に受けに行くための休みの確保で、もはや精神力を使い果たしてしまいそうです。

実際、ある企業の面接官には「キミ、何か疲れているね」と言われたこともあります。「あたりまえだろうが!こちとらどんだけ苦労してここまでやってきてると思ってるんだ!」と思ったのは言うまでもありません。

そんな苦労をして受けた面接ですが、どれもこれも結果はついてきません。選考見送り連絡の連続です。面接を受けては選考見送りの流れが定番化しつつあります。中には「覇気が感じられなかった」なんて理由で落とされたこともありました。

こちとら休みを取るたびに複数の部署に謝り続け、上司や先輩からの尋問をくぐり抜け、休みを取っては始発に出発するか、あるいは前泊して面接を受けに行っているのに「覇気がない」とは笑いごとです。「もう、おまえ代わりにやってみろ!」と言いたくなります。同時に在職中の転職活動に限界を感じてきました。無理でしょコレ。

辞めてからの転職活動はリスクが高いと言われ続ける

在職中の転職活動に限界を感じてからというもの、エージェントに何回相談したかわかりません。

ただし、返ってくる答えはいつも同じです。「現職を辞めてしまい少しでも空白の期間を作ってしまいますと、市場での価値が大幅に下がります」「計画を立てて集中的に活動するのでしたら良いですが、それでも相当の覚悟が必要です」と言われ続けています。

とりあえず、辞めてからだと時間が経つにつれてリスクが急激に上がっていって危険ということはわかりました。また、無職の状態だと企業から足元を見られたり、かなり安く買いたたかれることもあるそうです。

いずれにせよ、マイナスになることはあれどプラスになることはほとんどないと言われました。

ただ、在職中の活動をこのまま続けていくと私の精神が崩壊しそうです。加えて、面接を受けても力を存分に発揮できていない気がします。どうしたらいいんでしょうね。

実際、上司には目をつけられるようになってきましたし、休みを取ることは加速度的に難しくなってきました。本当に精神的に限界です。

休みの理由も「体調不良」「両親の体調不良による帰省」「虫歯の治療」…もう無理です。これ以上、平日に休みが取れません。

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