転職活動を開始すると仕事が楽に思えてきた

今の会社から転職しようと決意したものの、何をしたらよいかサッパリわかりません。ただでさえ忙しい日々ですので、情報収集をしてじっくりと考える時間がありません。

それなので、転職活動を決意してからしばらく経ちましたが、これといって目立った成果はありません。時間だけが過ぎていきます。

しかしながら、転職活動を決意してからというものの気持ちに変化が現れてきました。どことなく気持ちが楽なのです。

「今の仕事がツラくても人間関係が最悪でも、転職先が決まればすべておさらばできる」

そう思うことで精神的なゆとりが生まれるようになりました。誰かに理不尽に怒鳴られようが、以前よりは落ち込むことがなくなりました。

「転職活動が成功したら、もうこの人たちと会わなくてもいい」

仕事で怒鳴られる度に「気が済むまで勝手に怒鳴ってろ」と思うようになりました。仕事に対してやる気がなくなったのではありません、惰性で仕事をしているわけでもありません。ただ単純にどうでもよくなってきました。自暴自棄や現実逃避のようにも思えますが、これで気持ちが少しでも和らぐのならば利用してやる。そう思うようになりました。

他の会社の求人票を見て視野が広がった気がする

転職活動の第一歩として、とりあえず何でもよいので転職求人サイトの求人票を眺めることにしました。

求人票の募集要項なんてのを眺めるのは学生の就職活動以来です。あらためて他の会社の求人票をを眺めてみると、世の中にはいろいろな会社があることに気づきます。すると、自分自身を少し客観的に見ることができるようになりました。

「あれ?会社なんて他にもたくさんあるじゃないか」

あたりまえのことなのですが、ようやくそれに気づくことができました。これまでは「ここしかない」と気持ちがふさぎ込みグズグズしていた心が、少しは晴れた気がします。

やっぱり今の職場はおかしいと自覚する

自分を客観的に見られるようになってから思ったことがあります。それは今の職場がやっぱりおかしいということです。

毎日、重箱の隅をつつくようにアラを探されては理不尽に怒鳴られ、説教され、挙句の果てには人格否定までされます。どうみてもパワハラです。さらには疲労で頭が回らないことをバカにされたり、そこに付け込んで追い打ちをかけるように締め上げられたり。普通に考えたらこの職場、やっぱりどこかおかしいです。異常です。

「今の職場に留まったところで何も得られないし成長もしない、だから転職しよう」

単純にそう思うようになりました。これ以上、この会社にしがみついたところで人生の無駄でしかありません。石の上にも3年と言いますが、もう限界です。3年もこの職場にいたら頭がおかしくなってしまいます。

自分で言うのも何ですが、これでも私は結構我慢強い方なのです。これまでも多少のことなら耐えてきましたし、厳しい環境におかれても努力次第でどうにかしてきました。決してストレス耐性が低いわけではありません。

しかし、そんな私でも限度というものがあります。

世の中には個人の努力ではどうしようもできない腐った職場が存在する。それを身をもって痛感しました。押すだけでなく引くことも大事。それを悟りました。

これが甘えと言われたら、もう私は甘えで良いので甘んじようかと思います。これ以上無理をして精神が病んでしまっては意味がありません。

まだ私が救いだったのは、こういった割り切る気持ちが残っているうちに転職活動を決意できたことです。完全に精神を病んでからだったら、おそらく手遅れになっていたでしょう。転職活動どころではなく自宅に引きこもって長期療養になっていたに違いありません。実際、同期の同僚たちの中には長期療養に入った人たちも何人かいます。

嫌なら転職すればいい。決して甘えではなく全力でがんばった結果の答えです。体重が15㎏増え、情緒不安定になり、趣味が楽しいと感じなくなり、交友関係は途切れ、会社が嫌で事故を起こしたくなり、毎日吐き気に襲われ、体が痙攣して血便が出て、意識が飛んだ末の答えです。

こんな状態でがんばれなんて言われたところでもう無理です。開き直って生きることにしました。

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