スーパー銭湯だけが唯一の生き甲斐

仕事で帰宅が遅い毎日ですので、基本的にプライベートなんて概念はありません。あっても30分程度です。

しかしながら、さすがに仕事だけを考える生活には限界を感じ始めてきました。帰宅して何もせずに就寝、朝早く起きてまた出勤。そろそろ限界です。家にいるのか職場にいるのすらわからなくなってきました。

直感的にこのままでは潰れると思いましたので、何か生活にメリハリをつけようと努力しました。趣味は感情が死んでいるので楽しめません。楽しむものではなく、何か癒されるものがいいなと思いました。加えて、できれば屋外できるものが良いです。インドアなものを選んでしまうと、そんなものよりも早く寝たいと思ってしまうからです。後は、基本的に深夜帰宅の生活ですので取り組む時間の制限がないものがベストです。

そんな制約だらけの中に行きついた趣味、それは温泉です。

深夜まで開いていて、疲れがたまることもなく、屋外でリフレッシュできる。まさに私にピッタリの趣味です。特に最近ではスーパー銭湯といって昔ながらの銭湯とは違ったハイスペックな温泉施設が増えたのもありがたいですね。

毎日、睡眠時間を削ってでもスーパー銭湯に通う日々

いったいどれくらいスーパー銭湯に通っているでしょう。多いときで週に4日以上は通っています。

そんな時間はあるの?と思われるかもしれませんが、睡眠時間を削ってでも通います。

スーパー銭湯に行ってから帰宅すると比較的スムーズに寝付くことができるのです。たしかに睡眠時間は削っているかもしれませんが、深夜2~3時まで寝つけずに起きていることはなくなりましたので、結果的に睡眠時間は多くなったように思います。

深夜にスーパー銭湯につかってボケーっとしている時間だけが至福です。1日の中で唯一、リラックスできる瞬間です。もはやコレのためだけに生きているといっても過言ではありません。温泉に入っているほんのひとときだけは、仕事のことが頭から離れます。

また、周りを見渡してみると意外にも同じようなサラリーマンが多いことに気づきました。雰囲気から察するに、おそらく同類の激務のサラリーマンでしょう。皆、考えることは一緒ですね。深夜のスーパー銭湯は疲れたサラリーマンであふれかえっていました。

あと、湯舟につかっているとたまに涙がこみあげてくることがあります。リラックスして気が緩んだら感情的になってしまうのです。そんなとき、温泉っていいですね。唐突に涙が出てきても何かとごまかすことができます。

深夜に温泉にやってきて泣きながら湯舟につかっているサラリーマン。明らかに普通ではありません。

仕事、向いていないのかな。一向に慣れる気配がありません。日々、破滅にむかってジリ貧の生活を送っているような気がします。

お金の面に関しても、コンビニ飯に加えて毎日のスーパー銭湯代が加算されるようになりましたのでかなり貧しいです。スーパー銭湯って1回700円くらいしますしね。1ヵ月通い続けると結構バカにできない額になります。

健康は害する、お金はなくなる。いったい何のために働いているんでしょうね。

「仕事と寝るだけ」の生活から、「仕事と温泉、そして寝るだけ」の生活に変わりました。

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